NetBeansを使って C++を WindowsPC上で開発しながら Linuxのgccでビルドする方法2

NetBeansを使って C++を WindowsPC上で開発しながら Linuxのgccでビルドする方法1 - しがないプログラマ の日記 の続きです。

前回でファイル共有ができたので、あとはNetBeansでビルドの設定を行えば環境構築完了です。
この先の説明を簡単にするために、共有フォルダの名前を C:\sample と /home/foobar/sample で共有していることします。

NetBeansのインストール

Oracle Technology Network for Java Developers | Oracle Technology Network | Oracle
Let's go to netbeans.apache.org!
この辺りから、JDKNetBeansをダウンロードしてインストールして下さい。この時、NetBeansC++版をインストールして下さい。

開発ホストの設定

NetBeansを起動し、「ツールメニュー>オプション」を開きます。「C/C++」のタブを開き、「開発ホスト」の右にある「編集」ボタンをクリックします。
「追加」をクリックし、LinuxIPアドレスを設定し、「次へ >」をクリックします。*1
「ログイン(L):」に、LinuxのログインIDを設定し、認証は普段ログインに使用している方法を選択し、「次へ >」をクリックします。ここで一旦認証を行いログインの設定を行います。
「同期(S):」の設定を「ファイルシステムの共有(同期なし)」に変更し「完了(F)」をクリックします。

次に「パスマッパー...」をクリックし、ローカルパスに「C:\sample」、リモートパスに「/home/foobar/sample」と設定し「了解」をクリックします。

後は、「了解」をクリックして設定を完了します。

C++のビルド

後は、C:\sample の下にプロジェクトを作成してビルドするだけです。
ビルドはgccで行われて、実行ファイルが生成されます。また、WindowsNetBeansからそのままデバック実行まで出来てしまいます!当然、プロファイルも取れます。

感想

こんな便利な開発環境が普通に使えて良いんでしょうかね?pthreadがないから、Windowsでビルドできないよ!とか、VC++は腐ってる!とか文句言わずに、Windowsでもgcc環境が簡単に使えてしまいました。cygwinインストールするより早いかもしれません。これはかなり画期的な機能ですね。

*1:もちろん相手のLinuxsshで接続できる必要があります。