Flex向けのフリーなIDE、FlashDevelopを試してみました。
無料でFlashの制作環境を構築 FlashDevelopとFlex SDKのインストール | ClockMaker Blog を参考にインストールしてみました。ただし、このままの設定ではデバック用の trace文が出力されなかったため、そこを直したりしてみました。
以下、自分の行ったインストール手順。
前提条件の Javaと.NET Frameworkの最新版をインストール
- JRE1.6: Javaの実行環境です。
- .NET Framework 3.5: Windowsの場合には .NET Framework 2.0以上が必要になりますが、Windows Updateからインストールすることも可能です。
FlashDevelopをインストール
- FlashDevelop公式ページの、All Downloadsからダウンロードできます。(2009/7/27現在、最新版は FlashDevelop 3.0.2 RTM でした。)
- ダウンロードしたインストーラを実行すれば、インストールは完了です。
FlashDevelopの最低限必要な設定を行う
メニューから、「Tools」→「Program Settings...」と選び、設定画面を出します。
- その画面の左のメニューから「AS3Context」を選択し、「Flex SDK Location」の項目に先ほど用意したFlex3のSDKのフォルダを設定します。今回は「C:\flex3.3」となります。
- 「Default Flash Version」の値を「10」にしておきます。
- 同じ画面で左のメニューから「FlashViewer」を選択し、「External Player Path」にDebug版のFlash Playerを設定します。Flex3.3のSDKには同梱されているのでそちらのパスを設定します。今回は「C:\flex3.3\runtimes\player\10\win\FlashPlayer.exe」となるはずです。
最後に、Debug版 FlashPlayerでログをファイルへ出力するように設定する
trace()を有効にするためには、mm.cfgファイルを作成する必要があります。
- 以下の内容のファイルを C:\Documents and Settings\username に作成します。
ErrorReportingEnable=1 TraceOutputFileEnable=1
以上で設定が完了です。
簡単な画面を作ってみる
動作確認を含めて、簡単な画面を作ってみましょう。
- FlashDevelopを立ち上げて、最初の画面で「New Project.」をクリックします。
- 色々と選択肢がでてきますが「Flex 3 Project」を選び、Nameに「Flex3Sample」と入力し、Create directory for project にチェックを入れた後、OKボタンをクリックします。
- メイン画面が開くので、右のツリーから「Main.mxml」をダブルクリックし、以下のコードを入力します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <mx:Application xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml"> <mx:Script> <![CDATA[ private function appendText(): void { var text: String = inputArea.text; if (text.length > 0) { outputArea.text += "Hello, " + text + "!\n"; } } ]]> </mx:Script> <mx:Panel id="mainPanel" title="Flex3 Test Application." height="100%" width="100%" paddingTop="10" paddingBottom="10" paddingLeft="10" paddingRight="10"> <mx:TextArea id="outputArea" width="100%" height="100%" editable="false" /> <mx:ControlBar id="sendControl" width="100%"> <mx:TextInput id="inputArea" width="100%" backgroundColor="#ffffcc" text="World" /> <mx:Button id="sendButton" label="Send" click="appendText();" /> </mx:ControlBar> </mx:Panel> </mx:Application>
- 最後に実行すると、画面が表示されて「Send」ボタンをクリックすると、「Hello, World!」と表示されると思います。
参考リンク集